中国の最新鋭戦闘機「J20」、東シナ海と南シナ海での哨戒活動に派遣

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昨年の中国航空ショーでパフォーマンス飛行する同国ステルス戦闘機「殲20」/hen Jimin/China News Service/Getty Images

昨年の中国航空ショーでパフォーマンス飛行する同国ステルス戦闘機「殲20」/hen Jimin/China News Service/Getty Images

香港(CNN) 中国が最新鋭ステルス戦闘機「殲20(J20)」を東シナ海と南シナ海での哨戒活動に派遣し始めたことが分かった。中国国営メディアが報じた。

J20の初期バージョンはロシア製エンジンを搭載していたが、その後、国産の双発エンジンに換装された。新型の国産エンジンを積んだ機体は昨年の中国航空ショーで初めてお披露目された。

国営環球時報は13日、軍事専門家の話として、派遣には「中国領空の安全と海洋権益をより良く保護する」意図があると報じた。

環球時報によると、J20の製造に携わる国有企業の広報は、国産エンジンを積んだJ20が哨戒活動を始めるのは通常の訓練だと述べたという。

米太平洋空軍司令官を務めるケネス・ウィルズバック大将は数週間前、東シナ海上空で米国のF35と中国のJ20が接近する事案があったと明らかにしていた。

東シナ海と南シナ海では多数の国が領有権を主張し、長年にわたって係争水域となっている。

中国は広大な南シナ海のほぼ全域を主権の及ぶ領土と主張。施設の建設や軍事拠点化を進め、島を軍事基地や滑走路に変えたほか、膨大な数の船で活動する海上民兵を創設したとの情報もある。

一方、東シナ海では、中国は日本の実効支配下にある尖閣諸島(中国名・釣魚島)に対し主権を主張する。米国は近年、外国による侵略があった場合に尖閣諸島を防衛する方針を繰り返し表明してきた。

専門家からはJ20の派遣について、自国の軍事力に対する中国の自信の高まりや、領土争いに関わる他国への警告を示すものだとの指摘が上がっている。

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