親ロ分離派、プーチン氏にウクライナ軍撃退の支援要請 ロシア報道官
(CNN) ロシア大統領府のペスコフ報道官は23日、国営RIAノーボスチ通信に対し、ウクライナ東部の2つの分離派支配地域のトップがプーチン大統領にウクライナ軍の侵略を撃退する支援を要請したと述べた。
ロシアは先日、「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を自称する両地域を独立国家として承認していた。
RIAがペスコフ氏の話として伝えたところによると、プーチン氏は両地域のトップから支援要請の書簡を受け取った。書簡は「ウクライナ政府は引き続き接触線に展開する軍を増強しつつ、欧米諸国から軍事支援を含む包括的支援を受けている」とする内容。
両地域トップは民間人の犠牲や人道的惨事を防ぐためとして、ロシアとの間の「友好協力相互援助条約」の第3、4条に基づき、プーチン氏にウクライナ軍の侵略を撃退する支援を要請したという。
両地域のトップはさらに、「状況悪化とウクライナ政府の脅し」を理由に市民がこの地域から逃げていると主張。「ウクライナ政府の行動は、ドンバスでの紛争を終わらせる気がないことを示している」としている。
ロシア議会はすでに、ドンバス紛争に関連した海外派兵を承認している。