中ロ首脳が対面会談、NATO東方拡大の中止要求 結束誇示

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ロシアのプーチン大統領(左)と中国の習近平国家主席が、北京で対面での会談を行った/Alexei Druzhinin/Sputnik/AFP/Getty Images

ロシアのプーチン大統領(左)と中国の習近平国家主席が、北京で対面での会談を行った/Alexei Druzhinin/Sputnik/AFP/Getty Images

北京(CNN) ロシアのプーチン大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席は4日、北京で会談し、北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大の停止などを要求する共同声明を発表した。

今回の首脳会談はプーチン氏による北京冬季五輪の同日の開会式への出席に伴う。ロシア軍が兵力を集結させ軍事衝突も懸念されるウクライナ情勢で米欧との対立が深まるなか、中ロ両国が結束を誇示するような声明となっている。

中国外務省は、両指導者は2国間関係や国際戦略的な安全保障や安定に関する一連の主要な問題で掘り下げた徹底的な意見交換をしたとの会談内容の骨子を発表した。

会談は思いやりがあり、友好的な空気の中で進められたとした。ロシアのペスコフ大統領報道官は記者団との電話会見で、「会談は非常に心がこもった建設的なものだった」と評価。「同時に非常に本質的なものだった」ともつけ加えた。

ロシア大統領府が出した共同声明の英語版によると、両国はさらなるNATO拡大に反対し、NATOに対し冷戦時代のイデオロギー化された手法の放棄を求めた。他国の主権、安全保障や国益を敬い、それぞれの文明的、文化的かつ歴史的な背景に根差す多様性への尊重も促した。

また、「両国は一部の国、軍事的かつ政治的な同盟や連携が他国の安全保障を損ね、直接的あるいは間接的に一方的に軍事的な有利な立場の獲得を図っていると判断している」とも主張した。

プーチン、習両氏が対面方式の会談を持ったのは過去2年以上で初めてとなった。

緊迫するウクライナ情勢の解決策をめぐってはロシアがNATOに東方不拡大などの確約取りつけを要求し、米欧がこれを拒む構図となっている。中国はウクライナ問題でロシアの姿勢を支える立場を示している。

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