エチオピア首相、前線で指揮を執ると表明 反政府勢力の進軍に対抗

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エチオピアのアビー首相=6月、エチオピア首都アディスアベバ/Jemal Countess/Getty Images

エチオピアのアビー首相=6月、エチオピア首都アディスアベバ/Jemal Countess/Getty Images

ケニア・ナイロビ(CNN) ノーベル平和賞の受賞者であるエチオピアのアビー首相は、反政府武装勢力の進軍に対抗すべく、最前線で兵士の指揮を執ることを明らかにした。同国北部で戦闘が勃発してから1年超を経る中、政府軍と北部ティグライ州の反政府勢力との間で続く軍事衝突がさらに激化する事態となった。

アビー首相は22日夜、ツイッターに「明日から私は、国防軍を直接率いるために戦線へ向かう」との声明を投稿。市民らに対して「犠牲をもって国を先導」し、一緒に加わるよう求めるとともに、「歴史において祝福されることになるエチオビアの子どもたちの1人であろうとする人々よ、母国のために今日、立ち上がれ。戦線で会おう」とつづった。

アビー首相は今回の行動について、「エチオピアの弱みに付け入って勢力を構築しようとしている」と同首相が主張する「内外の敵」から「エチオピアを救う最後の戦い」と位置付けた。

今回の声明に先立ち、かつて同州の政権与党で、首都アディスアベバへ軍を進めているティグライ人民解放戦線(TPLF)は20日、同組織の戦闘員が2つの町を掌握したと主張。

同組織が掌握したと主張する町には、アディスアベバの北東約220キロに位置するシェワ・ロビットが含まれている。CNNは連邦政府に対して、この主張に対するコメントを求めたものの、返答は得られていない。

TPLFはアビー首相が2018年に政権の座に就く以前まで、30年超にわたり同国を支配した。同組織は現政権によって、テロ組織に指定されている。

アビー首相が戦場へ赴く間、首相や戦闘に参加する他の行政官の職務は、国の発展と統治を監督するべく、「全力で任務に当たる」連邦および地方の当局者が担うことになる。

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