レイプ常習犯に化学的去勢の処置、パキスタン下院が法案可決

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パキスタン国民議会(下院)=17日/National Assembly of Pakistan

パキスタン国民議会(下院)=17日/National Assembly of Pakistan

パキスタン・イスラマバード(CNN) パキスタン議会の下院(国民議会)は17日、レイプ事件を複数回起こし有罪となった被告に薬物を投与し性欲を抑制させる処置を行う新たな法案を可決した。

法案はまた、有罪判決を迅速に下したり、より厳しい量刑を科したりすることも盛り込んだ。今回の新たな反レイプ法案は、パキスタン内で女性や子どもへの該当事件が最近増加し、対策を求める世論の高まりを受けた措置。

集団レイプへの加担で有罪となった被告は死刑あるいは終身刑に処される。

法案は、裁判所でのレイプ事件の審理を手早く処理し、性的虐待事件の判決が可能なら4カ月内に出せるようにするため政府に全国規模での特別法廷の設置も義務づけた。

薬剤を使って性欲を抑える化学的な去勢措置は韓国、ポーランド、チェコや一部の米国の州で合法的な処罰として導入されている。

国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは今回の法案が発表された昨年12月、この措置は残酷で非道と非難する声明を出していた。

ロイター通信は同月、レイプと闘うパキスタンの非営利団体を引用し、同国内の性的暴行事件で有罪となる比率は3%以下とも報じていた。

パキスタンで人口が最多のパンジャブ州では今年1月、性的暴行を体験した被害者に対する性的交渉の有無を調べる検査が禁じられる画期的な判決も出ていた。

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