米軍基地の兵士を狙い無人機攻撃、初期評価では負傷者なし シリア

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シリア南部アトタンフにある前哨基地=2018年/Lolita Baldor/AP

シリア南部アトタンフにある前哨基地=2018年/Lolita Baldor/AP

(CNN) ヨルダンとの国境に近いシリア南部アトタンフで20日、米軍基地に駐留する米兵を狙った無人機(ドローン)や間接射撃による攻撃が発生した。中東地域を管轄する米中央軍が明らかにした。

初期評価ではこの攻撃による負傷者は出ていないが、引き続き被害状況の分析を進めている。

中央軍の報道官は声明で、「我々は自衛の固有の権利を維持しており、我々の選ぶタイミイングと場所で対応する」と述べた。

米国はシリアで依然、主にアトタンフ基地と東部の油田地帯に約900人の兵士を駐留させている。

アトタンフ基地はヨルダンとの国境付近に設けられた約52平方キロの非紛争地帯に位置する。この地帯はロシアと米主導連合軍が双方の偶発的な接触を防ぐ目的で設定したもので、ここ数年、米軍と過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の激しい戦闘の舞台になってきた。

現時点では今回の攻撃への関与を主張する声明は出ていないが、イランを後ろ盾とするイスラム教シーア派の民兵はシリアとイラクに駐留する米軍を頻繁に攻撃している。

6月後半には、米・イラン間の緊張が高まった際、シリア東部の米軍基地にロケット弾が着弾。米当局者は早い段階で、イランを後ろ盾とするシーア派民兵の関与を指摘した。米軍はこの前日、イラク駐留米兵や米軍基地に対するロケット攻撃の増加を理由に、シリアとイラクにある2カ所の作戦拠点や武器庫を空爆していた。

確認されている限り、米軍がバイデン政権下で初めて軍事行動を実施したのは2月。米軍に対するロケット攻撃への報復として、イランを後ろ盾とする2つの民兵組織が使うシリアの拠点を攻撃した。

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