妻にワクチン投与した看護師の顔を殴る、警察が男の行方捜索 カナダ

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接種準備が行われる新型コロナウイルスワクチン/Steve Russell/Toronto Star/Getty Images

接種準備が行われる新型コロナウイルスワクチン/Steve Russell/Toronto Star/Getty Images

(CNN) カナダ東部ケベック州シェルブルックでこのほど、自身の許可なく妻に新型コロナウイルスワクチンを投与したとして、男が女性看護師の顔を複数回殴る事件があった。地元警察が明らかにした。警察は逃走した男の行方を追っている。

警察によると、20日午前9時15分ごろ、男1人がシェルブルックの薬局に入店し、40代の女性看護師が妻にワクチンを投与したことを非難した。警察は看護師の名前を公表してない。

警察によると、男は最初から激怒していて非常に攻撃的な様子で、看護師に対し、なぜ許可や自身の同意なく妻にワクチンを投与したのかと質問。そして、看護師に防御や説明の時間を与えずに顔を複数回殴った。看護師は地面に倒れ、容疑者は薬局から走って逃走した。

カナダでワクチン接種に配偶者の許可が必要だとする法律はない。男の妻が接種に同意していたのかは不明。

警察によると、看護師は「顔に複数のけが」を負っており、付近の病院に搬送されて治療を受けた。

この薬局はCNNの提携局CBCに対し、事件を受けてワクチン接種を一時停止したことを明らかにした。CNNは薬局に取材を申し込んだものの、薬局は23日時点で接種が再開されているかどうかコメントしなかった。

薬局の親会社ジャン・クトゥ・グループはCNNに対し、「この行為を非難する。コロナ禍の最初から不可欠なサービスを提供してきた薬局員に対する容認できない行為だ」と述べた。

CNNの接種状況追跡サイトが引用する「アワ・ワールド・イン・データ」の数字によると、カナダでは人口の69.8%がワクチンを接種済みで、米国を15.6ポイント上回る。

カナダ公衆衛生当局によると、大半のカナダ人は公衆衛生対策を歓迎しており、ワクチン接種率は世界最高水準だが、未接種の若年層を中心に感染者や入院患者が増加傾向にあるという。

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