ポーランド・ベラルーシ国境地帯、4人の遺体発見 対立に拍車

W国境付近で遺体で見つかった移民の人々にろうそくをささげるワルシャワの人々/Czarek Sokolowski/AP

W国境付近で遺体で見つかった移民の人々にろうそくをささげるワルシャワの人々/Czarek Sokolowski/AP

(CNN) ポーランドと接する旧ソ連のベラルーシ国境地帯で、ここ数日の間に4人がなくなっていたことが分かった。両国の国境をめぐっては、ベラルーシ政府が西側諸国による制裁への報復として、欧州連合(EU)の東側の境界に移民を送り込んでいるとの批判の声が上がっていた。

ポーランド当局の発表によると、うち3人は同国側の国境地帯で、低体温症により亡くなっているのが見つかった。またベラルーシ国営ベルタ通信が報じたところによると、4人目の人物は国境から1メートル離れた同国側で亡くなっていたという。

ここ数週間、ベラルーシからポーランドとの国境を違法に越境しようとする移民の数が増加。ポーランド内務省によると、8月だけで、アフガニスタンおよびイラク出身者が多くを占める3000人が違法にポーランドへの入国を試みた。

ポーランドのマリウシュ・カミンスキ内務・行政相は20日の記者会見で、19日にリトアニアとの国境に近い同国側の地点で発見された犠牲者の1人はイラク人であると発表。

同相は同国で遺体となって発見されたこのイラク人他2人が、ポーランドの国境当局者から越境は違法であり通過することはできないと通告される前に、ベラルーシの国境警備隊員によってポーランドとの国境へと追い立てられていたことを明らかにした。

ポーランドが、ベラルーシ当局が国境地帯に移民を送り込んでいると非難するのはこれが初めてではない。8月には同国首相が、同じくベラルーシと国境を接するバルト諸国のラトビアおよびリトアニアの首相と共同で声明を発表し、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が今も続く難民危機を体系的に組織化していると非難。EU全体への「ハイブリッド攻撃」として、難民や移民たちをEUとの境界へ向かうよう「違法に」指示していると述べた。

だがポーランドもまた、移民への対処をめぐり厳しい非難を浴びている。同国当局は違法な移民を抑制するため、有刺鉄線の鉄条網の設置を開始。9月初旬にはアンジェイ・ドゥダ大統領が、ベラルーシとの国境地帯に30日間の非常事態令を発令していた。

欧州当局も、EUがベラルーシ政府に対して科した一連の制裁をめぐり、ベラルーシ当局がEUに対して圧力を掛ける試みの一環として、ポーランドなどEU加盟国の境界を違法に越境させようと人々を仕向けていると非難している。

リトアニア当局者は、移民らが空路で中東諸国からベラルーシの首都ミンスクへ入り、その後に特定されていないまとめ役によってベラルーシとリトアニアとの国境に誘導されていると指摘。移民たちは同地で、ベラルーシの国境警察による制約を受けることなく、越境することが認められているという。リトアニア側はこの件について、EUの制裁に対する「さもしい」「集団的な報復」と評している。
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