タリバンがアフガン人歌手を殺害か 国際社会から懸念の声

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アフガニスタン首都カブールで掲げられたタリバンの旗=8月20日/Marcus Yam/Los Angeles Times/Redux

アフガニスタン首都カブールで掲げられたタリバンの旗=8月20日/Marcus Yam/Los Angeles Times/Redux

(CNN) アフガニスタン北部バグラン州で先週、地元出身の歌手ファワド・アンダラビさんがイスラム主義勢力タリバンに殺害されたとの報道を受け、国際社会から懸念の声が上がっている。

AP通信が息子ジャワドさんの話として伝えたところによると、ファワドさんは27日、同州北部のアンダラブ渓谷にある自宅の農場で頭を撃たれた。ジャワドさんは「父に罪はない。歌手として人々を楽しませていただけ」と訴えた。

CNNは殺害の状況を独自に確認していないが、アフガン内相を務めていた同じ地区出身のマスード・アンダラビ氏は28日のツイートで、アンダラブで続くタリバンの「残虐行為」でファワドさんが殺害されたと述べ、「かれが歌ったように美しいわが渓谷、祖先の地はタリバンの残忍さに屈しない」と宣言した。

1996~2001年の旧タリバン政権下では、音楽が宗教的な意味を持つ場合を除き、「非イスラム的」だとして禁止されていた。

タリバンの報道官は先週、米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューで「イスラム教では音楽が禁止されている」と述べた。アフガンでは公共の場での音楽がまた禁止されるのかという質問に対しては、「国民に圧力をかけるのではなく、そんなことをしないよう説得できるだろう」と答えていた。

国連の文化的権利に関する特別報告者、カリマ・ベノウネ氏は28日のツイートで、ファワドさん殺害の情報にユネスコ親善大使のディーヤ・カーン氏とともに「重大な懸念」を表明すると述べ、各国政府がタリバンにアーティストの人権尊重を求めるよう呼び掛けた。

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