アフリカでのワクチン接種、来年半ば以降か 入手難も危惧

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新型コロナウイルスのワクチン接種に関して、アフリカ大陸では来年半ば前には開始されない可能性があるとの見方が出ている/Getty Images

新型コロナウイルスのワクチン接種に関して、アフリカ大陸では来年半ば前には開始されない可能性があるとの見方が出ている/Getty Images

(CNN) アフリカの疾病対策センターの責任者は29日までに、新型コロナウイルスのワクチン接種に触れアフリカ大陸では来年半ば前には開始されない可能性があるとし、時宜にかなった入手が出来ない事態への強い懸念も表明した。

同センターのジョン・ンケンガソン所長が記者会見で述べた。アフリカ大陸が医薬品の調達でなおざりにされてきた事例を過去に目撃してきたとも語った。

また、新型コロナに関する集団免疫の達成を図るためアフリカ大陸の総人口の6割へのワクチン投与を目指していることも明らかにした。

一方、世界保健機関(WHO)は最近の声明で、アフリカは同大陸で最大規模となるであろうワクチン接種計画への準備が出来ていないとの新たな分析結果を公表し、各国に対し必要な態勢構築を緊急に促した。

WHOによると、ワクチン投与へ向けた十分な資源配分や資金計画を保持しているアフリカ諸国は調査した国のうちの24%に過ぎない。優先的に接種すべき人々の決定やワクチンをこれらの人々に届ける計画を有していた諸国は半分以下だったという。

WHOのアフリカ地域事務局長は声明の中で、計画立案と準備が前例のない事業の成否の分かれ道とし、各国の最高レベルの積極的な指導力と関与が必要と強調した。

WHOは、アフリカ大陸で優先されるべき人々への接種の事業の経費は約57億米ドル(約5928億円)と推定。投与に使う備品確保やワクチンの搬送費用にはさらに最大20%増となる追加資金が必要となる。

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