シマウマの赤ちゃん、花火の音が原因で死ぬ 英動物園
(CNN) 英イングランドのブリストルの動物園はこのほど、シマウマの赤ちゃんが地元のお祭りで鳴り響いた花火の音に驚いたのが原因で死んだと報告した。
声明によると、生後8カ月の赤ちゃん「ホープ」は今月4日、花火の音におびえて突然走り出すような行動を示し、飼育場の仕切りの構造物に衝突。検視の結果、衝突の衝撃で即死だったことが判明したという。
ホープは、英国が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて最初の全国規模の封鎖措置が実施されていた今年3月に生まれていた。社会に暗い空気が漂う中での誕生だっただけに、動物園の職員や多くの来園者は前向きな気持ちを抱かせる象徴として喜んでいたという。
花火の打ち上げは11月5日前後のお祭り「ボンファイア・ナイト」を祝う行事の一環だった。今年は新型コロナの影響で住民らが集まることが禁止されて大半の打ち上げは中止となったが、多くの住民が自宅の庭で花火に興じていたという。
動物園の幹部は声明で、ホープが死んだことに触れ、花火を使った住民らが意図したことではなかったことは承知していると指摘。その上で、シマウマやウマ、野生生物であれ、あるいは自宅にいるペットであれ、花火が動物にもたらし得る影響を悲劇的な方法で明示したことになると述べた。