旅行者の親子をサメが襲撃、子どもが腕失い母親も重傷 エジプト
(CNN) 紅海に面したエジプトのリゾート地、シャルム・エル・シェイクに近い海洋保護区で、旅行者の親子がサメに襲われ、子どもが腕を切断、母親も深手を負い病院に搬送された。
ウクライナから同地を訪れていた母親と男の子は25日、保護区内を泳いでいたところをサメに襲われた。ウクライナの観光当局が声明で明らかにした。
声明によると、親子は直ちに病院へ搬送された。母親の体には深くかまれた傷があった。男の子は片方の腕のひじから下を失っていたほか、背中にも深い傷を負っていた。
事態を受け、現場近くにあるダイビングスポットはすべての活動を停止した。エジプトの国営通信社が27日に伝えた。
同社は、サメによる襲撃で親子とツアーガイド1人を含む5人が負傷したと説明。エジプト環境省が立ち上げた対策チームの話として、サメがヨゴレザメと呼ばれる種であること、体長は2メートルとみられることなどを報じた。
対策チームは海中を撮影した映像から、サメの異常な動きを確認したと発表。こうした動きが「人間に対する敵意」からくるものであるとの見方を示した。