高さ23mの巨大波出現、史上最大級 嵐襲来の米加州沖

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カリフォルニア州北部とオレゴン州に降雨や降雪をもたらした低気圧/National Weather Service Seattle

カリフォルニア州北部とオレゴン州に降雨や降雪をもたらした低気圧/National Weather Service Seattle

(CNN) 米カリフォルニア州沿岸部を先週襲った「爆弾サイクロン」とも呼ばれた大型の嵐に伴い、同州沖合では史上最高級となる高さ75フィート(約23メートル)の巨大な波が発生していたことが7日までにわかった。

カリフォルニア大学サンディエゴ校の沿岸部データ情報プログラムによると、同州北部のメンドシーノ岬から約20マイル(約32キロ)離れた海域で観測された。

今回の波の記録収集での高さの平均は約43フィートで、75フィートは最大のものだった。同プログラムの責任者はCNNの取材に、この時期でのこれほどの巨大さは間違いなく異例の事態と評した。波高は30分間に観測された波を高い順に並べ、上位3分の1の平均値として算出される。

プログラムに伴うメンドシーノ岬の沖合での観測作業は開始から15年たったが、冬季でのデータでは高さ10フィートを通常超えない。今回のような一連の大波は普通なら海洋の中央部で風の発生に伴って探知されると説明した。

米国家気象局の気象学者は、爆弾サイクロンは波が誕生する際、強風が同一の方向と速度で進む強力な現象をもたらしたとも述べた。

同プログラムの責任者は、爆弾サイクロンは急速に勢力を強め、気圧を即座に低下させる嵐と説明。低い気圧はより強い風を生むが、今回のような大波が沿岸部近くで出現したのは異例ともした。

米国家気象局によると、米国西部に降雨と降雪をもたらした爆弾サイクロンはカリフォルニア州北部とオレゴン州の一部で記録的な低気圧を生じさせてもいた。オレゴン州ブランコ岬では今回の75フィートの巨大波が発生した11月26日にハリケーン並みの風速を記録してもいた。

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