警官を殺人未遂容疑で拘束、少年を橋から投げ落とした疑い チリ

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事件後、マポチョ川で少年が救急隊から手当てを受ける様子/Pablo Rojas Madariaga/SOPA Images/LightRocket /Getty Images

事件後、マポチョ川で少年が救急隊から手当てを受ける様子/Pablo Rojas Madariaga/SOPA Images/LightRocket /Getty Images

(CNN) 南米チリの首都サンティアゴで、警官が反政府デモに参加していた10代の少年を橋から投げ落とした疑いがあるとして、殺人未遂容疑で拘束された。チリ検察が明らかにした。

現場を映したとされる動画には、2日にサンティアゴで行われたデモの最中、誰かともみ合っていた16歳の少年が、頭を下にして橋から転落する様子が映っていた。

この動画が拡散したことで憤りの声が高まり、週末にかけてデモが再燃した。

検察は、拘束された警官が「被害者を遺棄」した上で、「検察に虚偽の情報を提供した」としている。

一方、警官側の弁護士は4日に行われた審問で、警官は定められた手順に従っており、少年は逃走しようとしていたと主張した。

サンティアゴ地区警察のエンリケ・モンラス署長も、少年はバランスを崩して転落したと述べ、警官はすぐに救急に通報したとしている。

ロイター通信の報道によると、少年はサンティアゴ市内を流れるマポチョ川に転落して負傷し、病院に搬送された。

デモ隊が警察機動隊と衝突する様子=3日、サンティアゴ/JAVIER TORRES/AFP/Getty Images
デモ隊が警察機動隊と衝突する様子=3日、サンティアゴ/JAVIER TORRES/AFP/Getty Images

サンティアゴでは憲法改正の是非を問う今月25日の国民投票を前に、デモが行われていた。

チリ政府は3日、今回の事件に関する捜査を命じ、事件にかかわった警官は捜査が行われる間、職務から外すと発表。この日市内で行われた抗議集会では、参加者たちが警官の逮捕を要求していた。

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