NZ、来週にも国内移動制限など解除へ 11日連続で症例報告なし
(CNN) ニュージーランドのアーダーン首相は2日、新型コロナウイルス対策の規制を早ければ8日の週にも緩和する可能性があると発表した。
アーダーン首相は記者会見の中で、同国では11日間連続で新規の症例が報告されていないことから、予定を前倒しして8日に閣議を開き、警戒レベルについて検討すると表明。「向こう数日で予想外の症例がこれ以上なかった場合に限り、その週のうちに警戒レベル1に移行できるかもしれない」と語った。
保健省によると、現在進行中の新型コロナウイルスの症例は全土で1例のみ。
米ジョンズ・ホプキンス大学の統計によれば、ニュージーランドでこれまでに確認された症例は1504例、死者は22人だった。
アーダーン首相によると、警戒レベル1の具体的な内容は週内に公表する予定だが、最後まで残っていた物理的距離の確保や大規模な集会の制限は解除される。一方で、海外からの渡航者による新規の感染を防ぐため、厳格な国境管理は継続する。
警戒レベル1に移行すれば、国内の移動制限や集会の制限は撤廃され、学校や職場も全て再開される。
アーダーン首相は「厳格かつ早期からの対応が奏功した。これほど早くレベル1に移行することで、我々は世界の中でもいち早く、正常なレベルに戻る」と語った。
同国では2月28日に最初の症例が確認され、感染者が6人になった3月14日の時点で海外からの入国者に2週間の自己隔離を求めると発表。同月20日には外国人の入国を禁止し、23日には全土の封鎖に踏み切るなど厳格な対策を打ち出した。
4月には症例数が1けたを維持するようになり、新型コロナウイルスの「根絶」を宣言していた。