ファウチ所長、トランプ大統領と2週間会談せず

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米国の新型コロナ対策を率いるひとりであるファウチ氏が、トランプ氏と2週間会談せず/Drew Angerer/Getty Images

米国の新型コロナ対策を率いるひとりであるファウチ氏が、トランプ氏と2週間会談せず/Drew Angerer/Getty Images

(CNN) 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は1日、トランプ米大統領と過去2週間にわたって会談したり面会したりしていないと明らかにした。ファウチ氏はホワイトハウスの新型コロナウイルス対策チームの主要メンバーのひとり。

ファウチ氏によれば、トランプ大統領との連絡の回数も減ったという。

最後にやり取りがあったのは5月18日で、トランプ大統領が州知事とのリモート会議に医療関連の情報提供のためにファウチ氏を招待していた。

ファウチ氏とトランプ大統領は2週間にわたって連絡を取っていないが、米国では新型コロナウイルスによる死者数の増加が続くなかで全50州が外出制限などの措置の緩和に動くという重要な時期を迎えている。

米ジョンズ・ホプキンス大学によれば、1日時点で米国では新型コロナウイルスに少なくとも179万人が感染し、少なくとも10万4300人が死亡している。

新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、ファウチ氏はホワイトハウスの新型コロナウイルス対策チーム内では率直な姿勢を示す数少ない人物とみられていた。

ファウチ氏は先ごろ、社会活動の再開には慎重な姿勢で臨むように呼び掛けたほか、米国民に対しては、公共の場ではマスクを着用するよう促した。これは、米国を早く通常の状況に戻そうとしているトランプ大統領の姿勢とは異なる。

ファウチ氏はマスクの着用について、自分と周りの人々を守りたいからだとしたほか、人々にとっての実施すべきことの象徴としたいと語った。

ファウチ氏がトランプ大統領に異議を申し立てる姿勢は、保守系のメディアからは長く批判の的となっており、両者の仕事上の関係にも疑念の声があがっていた。

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