警官が非武装のパレスチナ人射殺 エルサレム

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エルサレムで、非武装のパレスチナ人男性が警官に撃たれて死亡した/Mahmoud Illean/AP

エルサレムで、非武装のパレスチナ人男性が警官に撃たれて死亡した/Mahmoud Illean/AP

エルサレム(CNN) イスラエルの警察は30日、エルサレム旧市街へつながる入り口で同日、非武装のパレスチナ人男性が警官に撃たれ、死亡したと報告した。

男性が銃を保持していると判断し、警官の停止の呼びかけに背いたため発砲したと主張した。CNNの取材に後で応じた警察の報道担当者は、男性の遺体を調べたところ武器はなかったことが判明したと述べた。

親族によると、男性はエルサレムに住み年齢は32歳。自閉症を抱え、精神年齢は6歳児相当だったとCNNに証言した。特殊教育学校へ向かっている際、撃たれたとした。

イスラエルの警察は声明で、巡回中の警官が短銃のような不審な物体を持った容疑者を見つけ、停止を求めたと説明。この後、徒歩で追いかけ始め、途中で発砲したと述べた。

男性の身内はCNNの取材に、「止まれと言われ、武装した警官が怖くなり逃げ出したようだ」とし、ゴミ箱の背後に隠れた後、複数回撃たれたとの目撃者の証言に触れた。

イスラエル議会に15議員を抱えるアラブ系政党連合の指導者は、警察による捜査が隠蔽(いんぺい)に終わることへの懸念を示した。

パレスチナ自治区内では、イスラエルのネタニヤフ首相が進める自治区ヨルダン川西岸の一部の併合案に対する反発が強まっている。同併合案はトランプ米大統領が示した中東和平案の中に盛り込まれていた。

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