新型肺炎 中国での死者56人に、武漢市からの外国人の退避準備進む

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北京(CNN) 中国の衛生当局によると、湖北省の武漢市から感染が拡大している新型コロナウイルスによる肺炎の死者は国内で56人に達し、1900人を超える患者が確認された。

国営新華社通信は、患者のうち237人が重体と伝えている。

感染例はこれまでにチベット自治区を除く全ての地域で見つかった。広西チワン族自治区では2歳の女児が感染し、最年少の患者とみられている。

武漢市内の病院では人員と医薬品の不足が深刻化している。中国当局は同市に医療スタッフ1200人以上、人民解放軍の衛生要員135人を派遣するという異例の措置を発表した。

国営メディアはある病院スタッフの話として、医薬品があと3~4日で底をつくとの懸念を伝えた。現地の医療スタッフは防護用の服やゴーグル、マスクなどを求めているとされる。

感染の拡大を食い止めるために住民の移動が制限され、湖北省で計6000万人近くが対象となっている。武漢市の対策本部は26日から、市中心部での車の走行をほぼ全面的に禁止した。

米当局者によると、米政府は武漢にいる外交官ら米国人を退避させるため、チャーター便の手配を進めている。仏政府は市内のフランス人をバスで退避させる構えだ。インド人学生56人が学生寮から出られず、立ち往生しているとの情報もある。

首都・北京では春節(旧正月)の主な行事が中止となり、上海のディズニーランドは休園。今週末に予定されていた映画7本の封切が中止または延期された。コーヒーチェーン大手スターバックスは湖北省内の90店を全て無期限休業とした。

中国本土のほかに米国やフランス、韓国、オーストラリア、ネパールなど13カ国・地域でも感染例が報告されている。

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