猛暑の2019年、3カ月で観測史上最高の暑さを記録
(CNN) 世界中が記録的な猛暑に見舞われた2019年は、6月と7月、9月の3カ月で、それぞれ観測史上最高または最高と並ぶ暑さを観測した。それ以外の月もすべて、1880年に統計を取り始めて以来、上位5位以内に入る暑さだった。
米海洋大気局(NOAA)の統計によると、6月は世界の陸上と海面の温度が20世紀の平均を0.95度上回り、2016年の記録を抜いて史上最高となった。
7月の気温も20世紀の平均より0.95度高く、やはり2016年の記録を抜いて史上最高を更新。9月は20世紀平均を0.95度上回り、2015年の記録と並んだ。
それ以外の月は、1月が史上3番目、2月は5番目、3月と4月は2番目、5月は4番目、8月と10月、11月は2番目の暑さだった。
長引く猛暑の影響で、インドでは5月~6月にかけて熱波のために多数が死亡。欧州では森林火災が多発し、7月には米国の85%が記録的な熱波に覆われた。
野生生物への影響も大きく、海上の生息地を失ったホッキョクグマはロシアの街中に出没し、皇帝ペンギンのコロニーは絶滅しかけ、アラスカではサケが大量死した。氷が解けたグリーンランドで、犬ぞりの犬たちが水の上を歩く写真は世界に衝撃を与えた。