ビクトリア滝も枯渇、数千万人を襲う飢え アフリカが目の当たりにする気候変動の影響

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COP25にも参加した16歳の環境活動家、ヌコシ・ニャティさん/Courtesy Nyathi family

COP25にも参加した16歳の環境活動家、ヌコシ・ニャティさん/Courtesy Nyathi family

南アフリカのウィットウォータースランド大学の専門家で、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)報告書の筆頭筆者でもあるフランソワ・エンゲルブレヒト氏によると、アフリカ諸国が排出する温暖化ガスは、全体のわずか1%前後にとどまる。

「世界的な対策がどれほど緊急に必要とされているかを、アフリカは十分認識している」「特にアフリカ南部は、既に高温と乾燥に見舞われ、今後の気候変動でさらに気温が上昇してもっと乾燥する。この地域の温暖化は、世界の2倍前後のペースで進むと予想されている」とエンゲルブレヒト氏は言う。

ジンバブエ西部で自給自足農業を営む女性は、「私たちは農業で一家を支えている。このままの気候が続けばやっていけなくなる」と危機感を募らせる。

この女性が子どものころは、降雨に頼ってトウモロコシや、家畜の餌にする穀類を育てることができたが、それももうできなくなった。

今は食糧援助に頼る生活だが、それでも自分と2人の孫は、1日1回の食事しかできないという。子どもたちの両親は、農業が立ち行かなくなったために南アフリカへ行った。

インフレの上昇と政治改革の失敗による景気の悪化が拍車をかけ、ジンバブエ国民の生活はかつてなく過酷な環境に置かれている。

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