イスラム教のスカーフ着けた妊婦を殴って踏みつけ、男を逮捕 豪

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オーストラリア・シドニー近郊のカフェで、イスラム教徒の妊婦が見知らぬ男から暴力を受ける事件があった

オーストラリア・シドニー近郊のカフェで、イスラム教徒の妊婦が見知らぬ男から暴力を受ける事件があった

(CNN) オーストラリア・シドニー近郊のカフェで、頭髪を覆うスカーフを着けたイスラム教徒の妊婦が見知らぬ男から暴力を受ける事件があり、男は逮捕された。男は殴りかかる前に、イスラム教徒を非難していたという。

現場はシドニーから西へ約24キロ離れた町。イスラム教徒のラナ・ハイダーさん(31)は妊娠38週の臨月だ。20日夜、カフェで食事をしながら友人たちと話している時に襲われた。

防犯カメラには、ハイダーさんにゆっくりと近づく容疑者の男(43)が映っている。男はテーブルの上に身を乗り出し、ハイダーさんの頭を殴りつけた。

地元警察によると、ハイダーさんは何度も頭を殴られて床に倒れ、さらに頭を踏みつけられた。

男は店内の客らに取り押さえられ、暴行容疑で逮捕された。ハイダーさんは経過観察のため、病院へ運ばれた。

ハイダーさんはフェイスブックへの投稿で、男が当初、イスラム教徒に対する憎悪を口にしたと指摘。過去にも国内で心ない言葉を投げ付けられたことは何度もあるが、「自分がこういう身体的暴行を受けるとは思っていなかった」と書き込んだ。

現場で守ってくれた人たちに感謝の言葉を述べ、自分の経験を話すことが再発防止につながればと期待を示した。

オーストラリアのイスラム聖職者やイスラム学者で組織する団体ANICは22日の声明で、政府に対して「イスラム嫌悪の深刻な危険性を認識し、市民を守る行動を起こしてほしい」と呼び掛けた。

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