NZ銃乱射、殺人容疑で訴追の男が出廷 豪国籍の28歳

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クライストチャーチの裁判所に出廷したタラント容疑者。裁判官が容疑者の写真はモザイクをかけるように命令した=16日/Mark Mitchell/New Zealand Herald/Pool/Reuters
写真特集:NZのモスクで銃乱射テロ、現場の様子

クライストチャーチの裁判所に出廷したタラント容疑者。裁判官が容疑者の写真はモザイクをかけるように命令した=16日/Mark Mitchell/New Zealand Herald/Pool/Reuters

(CNN) ニュージーランド南島クライストチャーチの2カ所のモスク(イスラム教礼拝所)で起きた銃乱射事件で、殺人容疑で訴追された男が16日、裁判所に出廷した。

ブレントン・ハリソン・タラント容疑者(28)は勾留用の白いつなぎを着て出廷。言葉を発することはなかった。再勾留となり、来月5日に再び出廷する予定。

ニュージーランド警察によると、法廷は安全上の懸念から一般には公開されなかった。

前例のない襲撃事件に、ニュージーランドでは衝撃が広がった。アーダーン首相は犯行はテロ攻撃だと述べ、銃規制法の改正を誓った。

銃撃犯はオーストラリア国籍で、2017年11月に銃の免許を取得。犯行には半自動銃2丁、散弾銃2丁、レバーアクション銃1丁を使ったという。

銃撃事件後に警察がモスク前から人々を誘導/Mark Baker/AP
銃撃事件後に警察がモスク前から人々を誘導/Mark Baker/AP

アーダーン氏は記者団の取材に、銃免許の取得やこうした銃器の所持に至った経緯は調査中としつつ、「今の段階で言えることがひとつある。われわれの銃規制法が変わるということだ」と述べた。

タラント容疑者のほかに逮捕された2人は依然拘束中で、事件での役割は不明。4人目の拘束者については、警察を支援しようと現場で武器を持っていた人だったと判明し、釈放された。

クライストチャーチ中心部にある2カ所のモスクが襲撃された/maps4news.com/HERE
クライストチャーチ中心部にある2カ所のモスクが襲撃された/maps4news.com/HERE

アーダーン氏によると、タラント容疑者は世界各地を旅行し、ニュージーランドにも時々滞在していた。ニュージーランドとオーストラリアでの前科はなく、過激思想で情報機関の注意を引くこともなかったとしている。襲撃時にはクライストチャーチから約360キロの南部ダニーデンに住んでいたという。

警察は他に行方を追っている容疑者はいないとする一方、捜査は依然流動的だと強調した。

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