英首相、EU首脳と会談 英離脱の再交渉は拒否

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メイ首相に残された時間は残り少ない/JESSICA TAYLOR/AFP/Getty Images

メイ首相に残された時間は残り少ない/JESSICA TAYLOR/AFP/Getty Images

(CNN) 英国のメイ首相は7日、ベルギーのブリュッセルを訪問し、欧州連合(EU)離脱問題を巡ってEU首脳と会談した。しかしEU側は、英議会が求めた再交渉には応じない姿勢を強調した。

ユンケル欧州委員長は同日、EUにできるのは、双方が将来的に目指す関係について記した政治宣言に「文言を付け加える」ことのみだと語った。

欧州議会は先月、メイ首相がEUとの間で取りまとめた離脱案を否決し、離脱条件についてEUと再交渉するよう求めていた。

メイ首相とユンケル委員長の共同声明では、この日の会談について「堅実だが建設的」だったと位置付け、「英議会でできる限り広範な支持が得られ、欧州理事会が合意した指針を尊重する打開策が見つかるかどうかについて、(英国とEUの間で)協議を行うべき」との認識で一致したと述べている。

会談を前に、EU離脱に抗議する男性がメイ首相の車の前に飛び出し、警備員に取り押さえられる一幕もあった。

メイ首相は同日午後、予定通りにEUを離脱すると改めて表明、そのための交渉に力を入れると強調した。

しかし、EU離脱まであと50日に迫る中、メイ首相に残された時間は残り少ない。離脱条件に関して強硬姿勢を崩さない英議会と、再交渉には応じない姿勢のEUの間で、英国は瀬戸際の状況に追い込まれている。

合意なきEU離脱の可能性は日増しに高まっている。そうなれば、食糧や医薬品の供給、企業経営、観光などに壊滅的な影響を及ぼしかねない。

EUのトゥスク大統領はメイ首相との会談後、「打開策はまだ見えない」とツイートし、対話は続くと述べた。

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