タリバーン、ロシアで開催のアフガン和平協議に出席へ

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反政府武装勢力タリバーンの代表団が、モスクワで開催される会合に参加するという/NOORULLAH SHIRZADA/AFP/AFP/Getty Images

反政府武装勢力タリバーンの代表団が、モスクワで開催される会合に参加するという/NOORULLAH SHIRZADA/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) ロシアのラブロフ外相は21日、来月モスクワで開かれるアフガニスタンの未来に関する会合に、反政府武装勢力タリバーンの代表団が出席すると発表した。

ラブロフ外相はロシア南部のソチで記者団に対し、「(タリバーンは)前向きな反応を示している。この会合に参加する計画だ。生産的な会合になることを期待する」と語った。

米国が2001年にアフガンに進攻して以来、米国を後ろ盾とするアフガン政府とタリバーンとの間では、長年にわたる衝突が続いてきた。これに対し、ロシアは政治的解決に向けてタリバーンを説得しようとする姿勢を強めている。

19日にはアフガニスタンのガニ大統領が1カ月の停戦を宣言。これを受けて米国務省のポンペオ長官は、「アフガン政府とタリバーンの直接交渉について支持・促進・参加する我々の姿勢は変わらない。交渉を阻む障壁はない。和平の時が来た」とコメントした。

停戦の申し入れに対してタリバーンはまだ対応を表明していない。停戦によって攻撃が止むという保証もない。21日には、首都カブールの大統領宮殿近くに砲弾が撃ち込まれた。

こうした攻撃には、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の一派が関与していると思われる。同派はここ数カ月の間にアフガニスタンで勢力を強め、死傷者が相次いだ一連の攻撃について犯行声明を出している。

タリバーンは、米国とサウジアラビアが支援した「ムジャヒディン運動」から派生した。ムジャヒディン運動は、1979年にアフガニスタンを占領した旧ソ連に対し、ゲリラ戦を展開した。

モスクワでの会合は9月4日に開かれると伝えられている。

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