北朝鮮、核施設の整備継続 衛星写真で判明
ワシントン(CNN) 北朝鮮研究グループの「38ノース」は、北朝鮮がプルトニウムの製造に使っている寧辺(ヨンビョン)の核研究施設をとらえた衛星写真で、同施設のインフラ整備が続いていることが分かったと発表した。
写真は21日に撮影されたもので、プルトニウム製造用の原子炉が改修され、複数の支援設備が建設された様子が写っている。こうした施設の整備は、シンガポールで12日に開かれた米朝首脳会談の前から予定されていた。
報告書では、こうした寧辺の施設の整備について「北朝鮮の非核化の約束と関係があると見なすべきではない」としながらも、北朝鮮が米朝首脳会談後も、核施設のメンテナンスを通常通りに続けていることが裏付けられたと指摘している。
韓国統一省はこの写真について、報告の内容は確認できないと述べ、状況を注視していると説明した。
米朝首脳会談では、北朝鮮の非核化を検証する具体的な手順には一切踏み込まなかった。それでもトランプ大統領は、北朝鮮はもはや核の脅威ではなくなったと言明していた。
一方、米国務省のポンペオ長官は27日、北朝鮮を依然として核の脅威と位置付ける認識を示した。