北朝鮮と韓国、8月の離散家族再会で合意 2015年以来

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4月の南北首脳会談での「板門店宣言」が再会事業の再開につながった

4月の南北首脳会談での「板門店宣言」が再会事業の再開につながった

ソウル(CNN) 北朝鮮と韓国は22日、赤十字関係者を交えた会談を行い、朝鮮戦争で離散した家族の再会行事を8月に開催することで合意した。離散家族の再会は2015年以来となる。

韓国統一省の声明によると、南北はそれぞれ100人を選出し、北朝鮮の景勝地である金剛山で8月20日~26日に再会を実施するという。

朝鮮戦争では多くの家族が南北に生き別れになり、1953年の休戦協定で戦争が終わった後も接触は限られたものとなっている。

韓国政府の5月の集計によれば、88年以降に13万2124人の市民が再会事業に登録した。参加者はこの中から抽選で決定されるが、既に7万5000人以上が死亡しており、80歳以上の人も60%を占める。

北朝鮮による核開発の強化で南北間の緊張が高まる中、再会事業は2015年に中止されていた。

南北当局者と赤十字関係者は今回、金剛山で離散家族再会に関する会談を開催した。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は4月、離散家族再会への決意を盛り込んだ「板門店宣言」に署名しており、今回の会談につながった形だ。

韓国統一省によれば、南北は再会行事の参加者リストを確定させる前に、再会を希望する離散家族の名簿を交換し、名簿記載者が存命かどうかを確認する。8月4日までに最終リストを策定する方針だという。

北朝鮮は過去に再会行事を駆け引きの材料として利用してきた経緯があり、韓国への不快感を示すため行事を中止した例も多い。

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