米副大統領と北朝鮮の会談予定、北朝鮮がキャンセル

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米副大統領と北朝鮮高官との会談が予定されていたが、北朝鮮側が直前にキャンセルしたという=Matthias Hangst/Getty Images

米副大統領と北朝鮮高官との会談が予定されていたが、北朝鮮側が直前にキャンセルしたという=Matthias Hangst/Getty Images

ワシントン(CNN) 米国のペンス副大統領の首席補佐官は20日、副大統領が今月上旬、平昌(ピョンチャン)五輪観戦のため韓国を訪問した際に、北朝鮮高官との会談を予定していたことを明らかにした。しかし北朝鮮側は、直前になってこの会談をキャンセルしたという。

会談は10日にソウルの青瓦台で予定され、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キムヨジョン)氏や、金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長も出席する予定だった。しかし会談の2時間前になって、北朝鮮側がキャンセルを決めた。

この会談については、北朝鮮に対して核兵器の放棄を要求する姿勢について譲歩しないことを前提として、トランプ大統領も承認していたという。

ニック・エイヤーズ副大統領首席補佐官は、「北朝鮮は副大統領の姿勢を軟化させ、オリンピック開催中に世界の舞台を北朝鮮の宣伝のために利用することを狙って、会談をちらつかせた」との見方を示した。

エイヤーズ補佐官によると、北朝鮮が会談をキャンセルしたのは、ペンス副大統領が脱北者と会ったり、北朝鮮に拘束されて死亡したオットー・ワームビアさんの父を招いたりしたためだった。

「北朝鮮は、副大統領がそうした絶対的な事実に対して注目を集める目的で世界的舞台を利用しないことを強く望んでいた」と同補佐官は述べ、「恐らく最初から会談に関して誠実ではなかったのかもしれない」としている。

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