コロンビア訪問中のローマ法王、専用車内で負傷 日程は完遂

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ローマ法王フランシスコ。顔に傷を負いながらもすべての予定をこなした

ローマ法王フランシスコ。顔に傷を負いながらもすべての予定をこなした

コロンビア・カルタヘナ(CNN) 南米コロンビアを訪問中のローマ法王フランシスコが10日、北部カルタヘナを走行中の専用車両内で頭を打ち、眉を切ったほか頬にあざを負った。この日は5日間に及ぶコロンビア訪問の最終日だった。

バチカンは氷や包帯による治療の後、法王の容体は良好だと発表。法王は引き続き、カルタヘナでの同日の全スケジュールをこなした。

法王は平和について話す目的でコロンビアを訪問。カルタヘナでは隣国のベネズエラに対し、「人権の中心であるこの街から、政治におけるあらゆる種類の暴力を放棄するよう訴える」とのメッセージを送った。

カルタヘナでは17世紀、キリスト教の宣教師が奴隷や抑圧された人々のために尽力し、コロンビアにおける人権擁護の拠点として知られるようになった。法王は今回の訪問の機会を利用し、売春から公害に至るあらゆる種類の人権侵害に終止符を打つよう呼びかけた。

コロンビア政府は2016年、左翼ゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)との間で和平合意を締結、52年間に及んだ内戦を終結に導いた。法王が今回コロンビアを訪問したのもこれが理由だった。8日には、FARCのロンドニョ元最高司令官が法王に宛てた公開書簡の中で、同組織がコロンビア国民に与えた苦しみについて許しを請う場面もあった。

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