北朝鮮、建国記念日に新たなICBM発射か 韓国首相
ソウル(CNN) 韓国の李洛淵(イナギョン)首相は7日、北朝鮮が今月9日の建国記念日に新たな大陸間弾頭ミサイル(ICBM)を発射する可能性があるとの見方を示した。
ソウルで開かれた国防関連閣僚の会議で表明した。事態は非常に重大であるとし、「北朝鮮が包括的な核武装を達成するまでの時間は多く残されていないとみられる」と述べた。「無謀さを止める特別な手段は緊急に必要とされている」とも続けた。
一方、韓国国防省は7日、配備が遅れていた在韓米軍への高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD=サード)の残る発射台4基などが星州(ソンジュ)の予定地に搬入され、暫定配備が同日終了したと発表した。
2基が既に配備されて稼働中で、サードはこれで6基態勢となった。国防省の報道担当者は北朝鮮の脅威が高まる中で対抗兵器としてのサードの意義を強調した。
配備の用地では環境破壊や健康障害を懸念する反対派数百人が抗議のため集まり、多数動員された警官や機動隊とにらみ合った。サード搬入道路の封鎖も試み、機動隊とのもみ合いも起きた。
計6基の配備完了で、サード配備に反発する中国との関係がさらにこじれる可能性もある。配備で自国の国防への悪影響を危惧する中国は韓国への観光旅行中止や韓国製品のボイコットなどの報復措置を打ち出している。ロシアも配備に反対している。