ケニア最高裁、大統領選は「無効」 野党候補の訴え認める

2017.09.02 Sat posted at 11:03 JST

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(CNN) ケニア最高裁は1日、先月8日に行われた大統領選の結果を無効とする判断を示し、60日以内の再選挙実施を命じた。現職ケニヤッタ大統領の再選に不正があったとする野党候補オディンガ元首相の異議申し立てを認めた。アフリカで裁判所が現職指導者の再選を無効とする判断を示したのは初めて。

最高裁長官は「大統領選は憲法に従って実施されておらず、発表された結果は無効だ」と指摘。今回の判断では最高裁判事6人のうち4人が、選管による不正があったため投票は無効だとする野党側の主張を認めた。また、選挙は公正に行われたと宣言していた国際監視団に疑念を呈した形ともなった。

オディンガ氏は、「新たな先例を作る判決だ」として最高裁の判断を歓迎。「アフリカ民主化の歴史の中で初めて、裁判所が大統領の選出を無効とする判断を示した」とし、ケニア国民やアフリカ大陸の人々にとって歴史的な日だと述べた。

一方、ケニヤッタ氏は国民に向けたテレビ演説の中で、最高裁の判断に同意はしないものの、これを尊重すると表明。その上で、全国民に対し平静を保つよう呼びかけた。

最高裁の判断に関するニュースが広がるなか、ケニアの首都ナイロビでは野党の地盤のスラムなどで喜びの声が上がった。

最高裁は選挙を無効と判断した根拠を示す判決文全文をまだ公表していない。

ただ、選挙に関する最も大きな争点の1つは、電子的な結果と人力による集計の不一致だった。選挙管理委員会のトップは、この不一致が最高裁の判決の基礎になったと示唆。「判決の焦点は大統領選の結果の送信にあった。投票行為や集計作業には一切非難が向けられていない」と述べた。

同トップはまた、再選挙では委員会が憲法や関連法令に従った実施を確実にするように注力するとともに、法令に違反した選管職員を訴追をすべきと主張した。自身が辞任するつもりはないとも語った。

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