空爆で負傷したシリアの少女 胸に迫る泣き顔の映像が拡散
(CNN) 額から鼻を伝って流れる血、ほこりまみれの髪や体――。シリア西部タルビセの自宅で空爆を受け、負傷した少女の動画と画像がインターネット上で広まっている。
動画と画像はシリア反体制派を支持する活動家団体「タルビセ・メディア・センター」が公開した。8歳の少女が混乱と恐怖に満ちた表情で、泣きながら父親を呼んでいる。
名前を尋ねる男性の声に「アヤ」と答える少女。「当時どこにいたの」と問われ、「家にいたけど屋根が落ちてきた」と答えながら、父親の姿を探す。
病院のスタッフやボランティアたちの手当てを受ける間も、アヤさんは泣き続けていた。
シリア西部ホムスの北方約10キロに位置する都市タルビセは10日に空爆を受け、アヤさんは家族とともにがれきの下から救出された。現地の活動家らによると、住宅地を狙った計3回の空爆で少なくとも2人が死亡、30人が負傷した。
アヤさんの両親と、きょうだい3人も負傷した。アヤさんはきょうだいの中で最年長だ。活動家らによれば、一家はこの後、全員無事に再会することができた。空爆で自宅が全壊したため、住む場所を探しているという。