トルコ当局、拘束の兵士らに虐待や拷問か アムネスティ報告

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1万人以上に上る拘束者のうち、約9000人が兵士だという

1万人以上に上る拘束者のうち、約9000人が兵士だという

イスタンブール(CNN) 軍の一部によるクーデター未遂事件を受けてエルドアン政権が兵士など数千人を拘束している問題で、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルはこのほど、拘束された兵士らが強姦や暴行などの拷問を受け、何日間も食事や水を与えられないといった不当な扱いを受けているとする報告書を発表した。一方、トルコ政府は、拷問や虐待は行っていないと反論している。

15日に発生したクーデター未遂に関与したとして逮捕された数千人は、首都アンカラや最大都市イスタンブールの施設に拘束されている。アムネスティはこうした収監者の処遇について、弁護士や医師、勾留施設の職員などからの聴き取りを通じて実態調査を実施した。

アムネスティによれば、この事件では1万人以上が拘束された。約9000人は兵士だったが、政府は1200人を釈放したとしている。

報告書によると、警官が軍高官を性的に虐待する場面を見たと複数の収監者が証言。アンカラの警察署の職員は、激しい暴行を受けて頭部が腫れ上がり、意識を失った収監者がいたと語った。警察はこの人物に治療を受けさせなかったという。

アンカラ警察本部のスポーツ競技場で勾留されている男性兵士約800人のうち、少なくとも300人はあざや切り傷、骨折など暴行を受けた形跡があり、40人程度は歩くことができなかったとされる。男性とは別に拘束されている女性1人も顔や胴体にあざがあったという。

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