英調査委、イラク戦争参戦の判断批判 「外交努力、不十分」

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サダム・フセイン大統領の像を引き倒す海兵隊員=2003年4月

サダム・フセイン大統領の像を引き倒す海兵隊員=2003年4月

当時のブレア首相については、イラクに進攻すれば地域が不安定化してテロリズムが台頭する危険があると事前に警告されていたにもかかわらず、参戦に踏み切ったと断定。英国は介入後もイラク統治の複雑な事情を理解できず、治安を守るための十分な部隊を派遣しなかったと述べ、「イラク国民は多大な苦しみを味わった」と指摘した。

報告書では、ブレア氏がイラク戦争への参戦を決めた背景には、米国との関係を守ることへの関心があったと述べ、イラク戦争の法的根拠は「十分というにはほど遠かった」との見方を示した。ただ、イラク進攻が合法だったかどうかについては別の場で判断すべきことだとして、結論を示さなかった。

調査委員会はブレア氏の後任のゴードン・ブラウン前首相が世論や議会からのプレッシャーを受けて2009年6月に発足させ、2001~09年に、イラク戦争に至った経緯や戦争中、戦後の混乱について調査してきた。

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