独、外国人犯罪者に対する送還の基準緩和へ 集団性犯罪受け

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大みそかの集団性犯罪事件を受け、ケルンでは移民流入に反対するデモが行われた

大みそかの集団性犯罪事件を受け、ケルンでは移民流入に反対するデモが行われた

(CNN) ドイツのハイコ・マース法務相は13日、同国ケルン市などで大みそかの昨年12月31日に起きた難民申請の希望者らも関与する集団性犯罪や強盗事件を踏まえ、検討中の新たな法案が成立すればより多くの外国人犯罪者が国外送還の処分を受けると述べた。

地元のCNN系列局ARDとの会見で表明した。新たな法案は国外送還の適用基準を緩和するもので、早ければ来月初旬にも可決の見通し。

外国人が性的もしくは物理的な暴行や警官の公務執行妨害で有罪となった場合、国外退去が可能となる。これまでは、1年以上の禁錮刑判決が科される罪で有罪となった場合のみ 送還の処分となっていた。

同法務相は犯罪者は一貫して罰せられ、送還の対象者も増えるだろうと述べた。

大みそかの事件はケルン市だけでなく、欧州の他都市でも発生。欧州が中東や北アフリカ諸国などから100万人以上の難民や移民らの大規模な流入に直面する中で、難民らの受け入れに寛容だったドイツ内では移民政策の是非論議も招いていた。また、事件に反発するグループが移民らを襲う事態も起きた。

ケルンでの事件の容疑者にはアラブ系もしくは北アフリカ諸国出身者とみられる集団が含まれていた。同市の警察によると、大みそかの事件に関連した被害届は581件に達し、このうち305件が性犯罪絡みだった。

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