ISISの脅威がトルコにまで、シリア人活動家2人を殺害

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(CNN) トルコ南東部シャンルウルファの民家で、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の残虐性を訴えてきたシリア人活動家2人がのどを切られて死んでいるのが見つかった。ISISは3日までに、インターネット上で犯行現場の映像を公開した。

イブラヒム・アブド・カデル氏とファレス・ハマディ氏の遺体は10月30日に発見された。両氏はシリア国内のISIS拠点などからの情報を、さまざまな形で報道する活動に携わっていた。

カデル氏は、ISISが「首都」と称するシリア北部ラッカなどで繰り返す残虐行為を暴露してきた団体、RBSSの設立メンバーのひとり。RBSSはISISが撮影行為を一切禁止している支配地から、映像や写真を外部へ流す実績を重ねてきた。同氏の兄弟によると、同団体のメンバーはISISから繰り返し脅迫を受けていたという。

米国に本部を置く非営利団体(NPO)、ジャーナリスト保護委員会(CPJ)は声明で、「シリアでジャーナリストたちがさらされてきた危険が、国境を越えてトルコにも転移した」と指摘。トルコ当局に事件の徹底捜査を求めた。

捜査状況に詳しいトルコの情報筋がCNNに語ったところによると、当局は現場付近の足跡や防犯カメラの映像を調べている。警察はこれまでに24人から事情を聴いたが、容疑者1人は依然逃走中とされる。

カデル氏の兄弟によれば、容疑者の男は正体を隠して両氏に接近し、近所に住んでいたとみられる。カデル氏の遺体には、のど以外にも多数の刺し傷が残っていたという。

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