米とメキシコ結ぶ大型の密輸トンネル摘発、「鉄道」も完備

2015.10.24 Sat posted at 15:03 JST

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(CNN) 米カリフォルニア州南部地域を管轄する検察当局は24日までに、メキシコとの国境線地下を貫通する麻薬密輸組織関与の大規模トンネルを新たに摘発し、鉄道のような小型の軌道輸送装置も設けられていることを発見したと報告した。

両国国境間で近年見付かったトンネルとしては最大規模の1つとし、検察当局などは「スーパートンネル」と評している。この種の大がかりなトンネルはほぼ毎年、1個見付かっているという。

最近完成したばかりとも見られるトンネルの長さはアメリカンフットボール競技場のフィールド8個分に相当。ルートはカリフォルニア州サンディエゴの倉庫からメキシコ側のティフアナの倉庫まで。サンディエゴ側のトンネル終点は国境検問所から約800メートル離れた地点にあった。

軌道システムの他、照明や電力供給、換気の装置も備えられ、トンネルの落盤を防ぐ金属製の支柱も使われていた。

摘発で少なくとも12トンのマリフアナを押収した。末端価格は600万ドル(約7億2600万円)相当。また、サンディエゴとティフアナで計22人を逮捕した。

今回のトンネル発見は、今年5月に開始された長期捜査の成果。組織への潜入捜査官が最初に土などが入ったバケツの運び入れをトンネルで試してみせ、その後、麻薬の密輸を持ち掛けるなどしていた。

逮捕された容疑者が21日、おとり捜査官に両倉庫間でマリフアナを運ぶことを明かし、同日夜に当局がトンネルの制圧に踏み切った。このトンネルを使った大量の麻薬密輸の企てだったとも見ている。

サンディエゴ周辺でメキシコとつながったトンネルの摘発は2006年以降、10個目。これまで見付かった米、メキシコ間の地下を貫通する密輸用トンネルの総数は75個以上だが、場所はカリフォルニア、アリゾナ両州が大半となっている。

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