香港政府と学生代表が初の対話

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香港政府と学生代表が対話

香港(CNN) 民主派の抗議デモが続く香港で21日、香港政府代表と民主派の学生代表の初の対話が開かれた。

会談では香港政府ナンバー2の林鄭月娥・政務官が「制度の枠内で活動し、制度全体の透明性と競争力を高めなければならない」と強調。これに対して香港学生連合会の代表は、デモに集まった人たちについて「人々はほかに選択肢がないと感じている。自分たちの声を届けるために参加せざるを得ない」と反論した。

林氏はさらに、「学生たちの声は香港政府にも、中央政府にも届いた」「しかしどれほど思いが強くても、合法的な手段を取らなければならない」と力説。段階的なアプローチこそが2017年と20年の普通選挙実施へ向けた動きにつながると述べ、市中心部などの占拠をやめるよう促した。

香港警察はデモ隊を排除するため何度も実力を行使している。学生側は「警察に逮捕されたり、野営を続けたり、催涙弾を浴びせられたりすることも辞さないのは、ただ民主主義の権利が欲しいからだ」と訴えた。

対話には政府側から林氏以下5人、学生連合会からは幹部5人が出席し、対話の様子は会場から生中継された。

平和的な解決への道として開かれた対話だが、双方の隔たりが縮まる公算は小さい。中国政府が打ち出した選挙制度改革案を変更することも、民主化要求に応じることもあり得ない見通しだ。

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