カタルーニャ自治州の独立問う住民投票、憲法裁が停止命令
マドリード(CNN) スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立の是非を問う住民投票について、同国の憲法裁判所は29日、中央政府による提訴を受け、停止を命じた。裁判所の報道官がCNNに語った。中央政府は住民投票について「憲法違反」との見方を示し、中止を求めている。
同自治州のマス首相は27日、住民投票の実施日を11月9日に設定する法令に署名した。これに対して中央政府は、同国の17自治州に国家から一方的に分離する憲法上の権利は認められていないと主張。法的措置などによって投票を阻止すると表明していた。
憲法裁の判断を受けて同自治州が投票を取りやめるか、あるいは強行するのかは明らかでない。
同自治州での世論調査によれば、住民の過半数は投票実施を望んでいるものの、独立に賛成票を投じる人は半数に満たないとされる。
英スコットランドでは今月、独立を巡る住民投票が実施された。結果は反対票が過半数を占めたものの、この動きに触発され、各地で独立運動が活発化している。