イタリア海軍、4日間で6000人の移民救出
(CNN) イタリア海軍は11日までの4日間に、地中海を漂う40隻以上のすし詰め状態の船から計約6000人の移民を救出した。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が11日に発表した。
UNHCRによると、今年、船でイタリアに到達した移民の数は約1万8000人に上るという。昨年の合計は約4万3000人で、そのうち国籍別で最も多かったのは内戦から逃れてきたシリア人で、1万1300人以上だった。
UNHCRの声明によると、過去4日間にシチリアやカラブリアの島々の沖合で救出された移民の多くは女性や子どもで、中には新生児や保護者のいない未成年者もいた。その多くが暴力や紛争、迫害から逃れてきた人々で、リビア西部の都市ズワラを出港し欧州連合(EU)諸国内の安全な場所を求めていたという。
保護された移民はイタリアの複数の港に移送された。
UNHCRは各国に、移民が無謀な航海で命を落とすことがないように合法的な移住手段を模索するよう呼び掛けるとともに、海上の移民を連携して救出するように要請している。