座礁した伊客船の船長、事故後初めて船内に

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引き揚げ作業が無事に終わった大型客船「コスタ・コンコルディア」

引き揚げ作業が無事に終わった大型客船「コスタ・コンコルディア」

ローマ(CNN) 2012年1月にイタリアのジリオ島沖で大型客船「コスタ・コンコルディア」が座礁し、計32人が死亡した事故で、過失致死などの罪に問われている同船の船長、フランチェスコ・スケッティーノ被告が27日、現場検証のため、事故後初めてコスタ・コンコルディアに乗船した。

過失致死罪や船を放棄した罪などに問われているスケッティーノ被告は、裁判の一環として行われた現場検証のため、裁判所が指名した専門家とともに船に乗り込んだ。被告はサングラス姿で4時間ほど船内を見て回った後、記者会見に応じたが、裁判中との理由で現場検証についてはコメントを控えた。

スケッティーノ被告の弁護団は、船の非常用発電機について調べており、現場検証に専門家の同行を認めるよう裁判所に求めていた。弁護団は、人的ミス以外の事故原因の有無についても調べている。

スケッティーノ被告は事故当時、船に数百人の乗客が残っているにもかかわらず、救命ボートに飛び乗って船から脱出したとの複数の目撃談がある。同被告は裁判で、船が大きく傾いたため救命ボートに落下しただけと釈明している。

スケッティーノ被告は、船の防水扉の故障により、岩で船体に穴が開いた後に水が船内に侵入し、状況が悪化したと指摘。弁護団は、操舵手が衝突の13秒前にスケッティーノ被告の指示通りにかじを切っていれば衝突は回避できていたと主張している。

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