シリア和平協議、具体的成果なく終了

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国連とアラブ連盟のシリア担当合同特別代表、ブラヒミ氏

国連とアラブ連盟のシリア担当合同特別代表、ブラヒミ氏

(CNN) シリアのアサド政権と反体制派が内戦の終結に向けスイスのジュネーブで行っていた和平協議が31日、具体的な成果なく終了した。

国連とアラブ連盟のシリア担当合同特別代表を務めるラクダール・ブラヒミ氏は記者会見で、「(最初の交渉は)控えめなスタートだが、これをきっかけに(交渉を)重ねていく」と述べた。

ブラヒミ氏によると、次回交渉は同じくジュネーブで2月10日に予定されている。反体制派はこの日程に合意しているが、政府側代表は本国との相談が必要として態度を保留したという。

ブラヒミ氏は、「双方の隔たりは依然として大きい」とした上で、「それでも交渉の間、わずかながら共通点が見えた。恐らく(政府と反体制派の)双方が認識しているよりも共通点は多い」と述べた。

一方、アサド政権による化学兵器の引き渡しが遅れている現状について、米国のケリー国務長官は31日、アサド政権に合意を順守させるために、いかなる選択肢も排除しないと警告した。

ケリー国務長官は滞在先のドイツで、「(アサド大統領は)シリアが期限内に化学兵器廃棄することを義務付ける国連安保理決議に合意したことを理解する必要がある」とし、国際的な武力介入の可能性を示唆した。

国際社会はシリア内戦を対話により終結させ、移行政府の設立と化学兵器廃棄を目指しているが、険しい道のりが続いている。

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