国連、シリアの化学兵器使用巡り調査団派遣へ

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内戦で破壊されたアレッポの町。化学兵器の使用を巡り国連が調査団を派遣する=Ammar Abd Rabbo氏提供

内戦で破壊されたアレッポの町。化学兵器の使用を巡り国連が調査団を派遣する=Ammar Abd Rabbo氏提供

(CNN) シリア内戦で化学兵器が使われたと伝えられたことを受け、国連報道官は31日、調査団をできるだけ早期にシリアに派遣すると表明した。

調査団の派遣は、先週行われたシリア政府と国連軍縮担当官との協議を経て決まったという。

シリアでの化学兵器使用を巡って米政府は6月に、シリアのアサド政権軍が反体制派に対して猛毒サリンなどの化学兵器を使ったと断定。アサド政権が「越えてはならない一線」を越えたと判断し、反体制派の軍事支援に踏み切った。

一方、シリア政府は、反体制派も化学兵器を使ったと述べており、国営メディアはアレッポ北部で3月に化学兵器が使われたと報じた。

これに対して反体制派は、自分たちは化学兵器を持っておらず、攻撃に使うためのミサイルもないと反論。シリア政府軍が市民や反体制派に対して「化学ロケット」を撃ち込んでいると訴えた。

国連調査団は、化学兵器使用が報じられたアレッポ北部など3カ所について調査を予定している。

国連によると、2年以上に及ぶシリア内戦の死者は10万人を超え、数百万人が国内で避難したり、他国へ逃れて難民になったりしている。

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