両足義足の南ア選手、殺人容疑を否認 大会出場はキャンセル

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オスカー・ピストリウス容疑者=2011年8月

オスカー・ピストリウス容疑者=2011年8月

南アフリカ・プレトリア(CNN) オリンピックとパラリンピックに両足義足で出場した南アフリカの陸上選手オスカー・ピストリウス容疑者(26)が恋人を殺害したとして訴追された事件を受け、エージェント企業は17日、同容疑者が今後予定していた5大会への出場を中止すると発表した。

エージェントによると、ピトリウス容疑者は容疑を完全否認している。事実関係などはほとんど明らかにされておらず、疑問ばかりが募る中で、国民的英雄の訴追という事態に、同国全土で衝撃が広がっている。

事件はバレンタインデーの14日、プレトリア市内にある同容疑者の自宅で発生。交際相手だったモデルのリーバ・スティンカンプさんが射殺された遺体で見つかった。

ピストリウス容疑者は同日、スエットで顔を隠して警察の車に乗り込む姿が世界中に報じられ、15日にはプレトリアの裁判所に出廷。両手で顔を覆って涙を流し、激しい嗚咽(おえつ)に体を震わせた。

19日には保釈を認めるかどうかの審問が予定されており、裁判所はそれまでの間、同容疑者の勾留を命じた。検察側は、罪状を計画殺人に切り替える方針。

南アフリカ国内では至る所でピストリウス容疑者のことが話題になっているといい、ダーバンのある住民は「子どもたちは彼を尊敬し、目標としていた。オリンピックで成功した後、今年はもっと大きなことを成し遂げてくれると思ったのに」と肩を落とした。

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