イラン、ウラン濃縮製造を拡大 IAEA報告書

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イランが保有するウラン濃縮装置

イランが保有するウラン濃縮装置

(CNN) 国際原子力機関(IAEA)は30日、イランによる濃縮ウランの生産が増加しているとの報告書を発表した。また、核開発疑惑がもたれているパルチンの軍事施設ではIAEAの査察を妨害するような行為も行われたという。

IAEAの分析によれば、イランの濃縮ウランの累積量は計189.4キロ。5月時点より43.8キロ増加した。ただしこれは国連に申告された施設で生産されたものに限られ、パルチン軍事施設において濃縮が行われていたとしても推計には含まれていない。

またパルチン軍事施設に関し、報告書は「効果的な査察を行うIAEAの能力を大きく損なうようなさまざまな活動」が行われたと指摘。「周辺では大規模な地面の掘削や広範囲の土壌除去が行われ、未舗装の道路が新たに作られた」という。

報告書はイランに対し早急にIAEAのパルチン軍事施設への立ち入りを要請した。欧米の多くの外交官や核の専門家は、パルチンで核兵器開発の第一歩となる高性能爆薬実験が行われたと考えている。

報告書によれば、29日にIAEAに送った書簡でイラン政府はパルチンへの核開発疑惑を「根拠がない」と否定している。

だが「2002年以降、IAEAは、イランで軍関連組織が関与した未公表の核関連活動が行われている可能性があるとの懸念を深めてきた。ミサイル用核弾頭の開発に関する活動もその1つだ」と報告書は述べている。

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