トランプ米政権、スミソニアン博物館に見直し通告 大統領の見解に沿った展示の徹底へ
まず対象となるのは首都ワシントンにある国立アメリカ歴史博物館、国立自然史博物館、国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館、国立アメリカ先住民博物館、国立航空宇宙博物館、スミソニアン・アメリカ美術館、国立肖像画美術館、ハーシュホーン美術・彫刻庭園の8施設。第2段階の調査対象となる博物館は後日発表するとしている。
スミソニアン協会はこの書簡の内容を検討していると述べ、ホワイトハウスとは「建設的に」協力していくと表明した。
スミソニアン協会は21の博物館と国立動物園を運営する世界最大の博物館協会。昨年は約1700万人が傘下の施設を訪れている。
国立アメリカ歴史博物館は先月、トランプ氏の2度の弾劾(だんがい)に触れた仮設プラカードを、トランプ大統領関連の展示から撤去していた。これに対して博物館が大統領にすり寄ったとする非難が噴出。その後の声明で博物館は、プラカードの撤去は一時的な措置であり、展示内容を変更するよう政権から圧力をかけられたわけではないと弁明した。
プラカードは数日前に復活したが、トランプ氏の2度の弾劾に関する情報が下の方に来るよう展示の仕方が変更され、プラカードの説明内容も一部変更されている。