バイデン氏、プーチン氏に屈服とトランプ氏を非難、ロシアのNATO侵攻促す発言で

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バイデン氏、プーチン氏に屈服とトランプ氏を非難

ワシントン(CNN) 米国のバイデン大統領は13日、軍事費の拠出が基準に満たない北大西洋条約機構(NATO)の加盟国に対してはロシアの侵攻を促すとの考えを示したトランプ前大統領を厳しく非難した。そのような発言はロシアのプーチン大統領に屈服することを意味すると強調した。

バイデン氏によるトランプ氏への批判としては最新のもの。外交政策に関しては最も辛辣(しんらつ)な部類に入る内容となっている。

トランプ氏は10日、サウスカロライナ州での集会で、軍事費拠出の指針に従わないNATO加盟国に対してはロシアが「何でもやりたいことをやる」ように促すと発言した。バイデン氏はそうしたコメントについて、「危険かつ衝撃的な」合図を送るものだと指摘した。

「米国の前大統領がそんなことを言うなんて想像できるか?」「全世界がそれを聞いた。最悪なのは、彼が本気だということだ」(バイデン氏)

バイデン氏はキャリアの大半を通じ、大西洋をまたぐ安全保障に関わる問題に取り組んできた。そうした背景から、トランプ氏の発言は特に我慢ならないものだったとみられる。この後、バイデン氏の選挙陣営からは、当該の発言を非難する声明が出ている。

ホワイトハウスも発言の直後にトランプ氏を批判した。

バイデン氏は「我が国の歴史上、ロシアの独裁者に屈服した大統領は他にいない」と述べ、自分なら決してそんなことはしないと明言。当該のコメントは常識外れにして恥辱、危険であり非米国人的だとこき下ろした。

トランプ氏の発言を非難した後は、スピーチの大半をウクライナへ向けた支援に割いた。上院で可決した950億ドル(約14兆3000億円)規模の支援パッケージについて、下院で「直ちに」採決を行うよう促した。

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