米フロリダ州の小売店で銃撃、3人死亡 「動機は人種差別」と保安官
(CNN) 米フロリダ州北東部ジャクソンビルの小売店で26日午後1時すぎ、白人の男が銃を発砲し、黒人3人が撃たれて死亡した。地元保安官は記者会見で、人種差別を動機とする犯行と断定した。
現場は1ドル均一のディスカウント店。容疑者は20代の男で、犯行後に銃で自殺した。保安官によると、「憎悪のイデオロギー」と犯行動機を示す3件の「声明文」を残していた。
容疑者はジャクソンビル南郊で両親と同居していた。父親への文字メッセージで自分のパソコンをチェックするよう伝えたのを受け、父親が声明文とされる文書を見つけて当局に通報した。保安官によれば、この時点で容疑者はすでに店を襲っていた。
ディーガン市長によると、容疑者は銃撃の後、店内に立てこもった。被害者らが撃たれたのは店舗の中だったのか、外だったのかは明らかでない。
銃撃事件を受けて、集まって祈りをささげる住民ら/John Raoux/AP
保安官は単独犯との見方を示した。容疑者は防弾ベストを着けて顔を覆い、AR15型ライフルと拳銃を持っていたという。保安官が公開した写真では、これらの銃に白いペンキでナチス・ドイツのシンボル、かぎ十字が描かれている。
連邦捜査局(FBI)ジャクソンビル事務所の責任者は、憎悪犯罪として捜査すると表明した。
店舗の近くには複数の教会、向かい側にはアパートがある。現場から南東方向へ数百メートルの歴史的黒人大学(HBCU)、エドワード・ウォーターズ大学はキャンパス全体に待機命令を出し、学生や教職員が事件に関与した形跡はないと述べた。