蚊が媒介する「東部ウマ脳炎」、米2州で感染報告 1人死亡

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米東部2州で蚊が媒介する「東部ウマ脳炎」の感染例が報告された/Edgar Su/Reuters

米東部2州で蚊が媒介する「東部ウマ脳炎」の感染例が報告された/Edgar Su/Reuters

(CNN) 米アラバマ州などで蚊が媒介する感染症「東部ウマ脳炎」の症例が確認され、保健当局が注意を呼びかけている。

アラバマ州では2人の症例が報告され、うち1人は死亡した。ニューヨーク州でも馬と蚊から東部ウマ脳炎のウイルスが見つかっているが、人の症例は報告されていない。

アラバマ州保健局の21日の発表によると、東部ウマ脳炎の症例はボールドウィン郡で過去数週間の間に報告された。

ニューヨーク州保健局は22日、セントローレンス郡とフランクリン郡で馬から、オノンダガ郡では蚊から、それぞれ東部ウマ脳炎のウイルスが見つかったと発表した。

米疾病対策センター(CDC)によると、米国内で報告される東部ウマ脳炎の人の症例数は、米東部や南東部を中心として、年間わずか数例にすぎない。しかし感染すると重症化することがあり、死亡率はおよそ30%。助かった患者も神経に問題が残ることが多い。

東部ウマ脳炎の予防ワクチンはなく、特定の治療法も存在しない。

ニューヨーク州保健局によれば、東部ウマ脳炎はあらゆる年代の人が感染する可能性があるが、特に50歳以上と15歳未満は感染のリスクが大きい。たとえ感染した蚊に刺されたとしても、ほとんどの人は発症しないものの、突然の頭痛や高熱、悪寒、嘔吐(おうと)に襲われて重症化することもある。進行すると意識障害や発作、脳炎を起こし、昏睡(こんすい)状態に陥る。

最善の対策は蚊に刺されないようにすることで、CDCはディートやピカリジン、レモンユーカリ油などの成分を含む虫除けの使用を勧めている。

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