隣人宅で5人射殺の男が逃走、射撃音への苦情に逆上 米テキサス州
(CNN) 米テキサス州で自宅敷地内での射撃の騒音について隣人から苦情を受けたことに腹を立て、この隣人宅を襲って子どもを含む5人を射殺した男が、逃走を続けている。
現場は米テキサス州ヒューストン近郊の街クリーブランド。当局は28日午後11時30分ごろ、迷惑行為の通報を受けて出動し、死傷者を発見した。
地元保安官によると、容疑者(38)は自宅の庭でライフル銃を撃っていたところ、隣人からフェンス越しに「赤ちゃんが寝ようとしているから射撃をやめてもらえないか」と言われ、「庭では自分のやりたいことをやる」と言い返した。容疑者は酒に酔っていたという。
隣人宅の玄関先のカメラがとらえた映像には、容疑者がライフル銃を持って家に近づく姿が映っていた。
当時この家にいた10人のうち、20~30代の3人と18歳の若者、8歳の子どもが死亡。いずれも首から上を至近距離で撃たれていた。
負傷者3人が病院へ運ばれ、2人がその場で診断を受けた。寝室では女性2人が子ども2人をかばって撃たれ、子どもたちの命は救われた。
捜査チームは容疑者の携帯電話を追跡したが、衣類とともに捨てられているのが見つかった。警察犬がたどっていたにおいも途絶え、29日夜の時点で容疑者の行方は不明。武装したまま逃走中とみられ、連邦捜査局(FBI)が追跡に協力している。容疑者の自宅からは少なくとも3丁の銃が見つかった。
同保安官によれば、被害者らはホンジュラス出身で、このうち一部は数日前にヒューストンからこの家に移ったばかりだった。