機密文書の流出、軍基地で働く男性関与か 米紙報道

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米機密文書の流出をめぐり、軍基地で働く男性の関与があったと米紙が報じた/Joshua Roberts/Reuters/File

米機密文書の流出をめぐり、軍基地で働く男性の関与があったと米紙が報じた/Joshua Roberts/Reuters/File

(CNN) ウクライナ侵攻などに関する米軍の高度な機密文書の大規模な漏出問題で米紙ワシントン・ポストは12日、米軍基地で働く若い男性が関与しており、知人ら20人以上が集まるオンラインのチャットルームでこれら情報を流していたと報じた。

銃愛好家とされる男性の友人であり、チャットルームに同じく加わる人物への取材に基づく記事となっている。ビデオゲームのファンの間では有名なソーシャルメディアのプラットフォーム「ディスコード」に設けられているこのチャットルームの参加者は、銃や軍服などへの愛着を共有していたという。

CNNはこの報道の真偽を独自に検証できていない。

同紙によると、友人は男性の身元やチャットルームの参加者の居場所などは当局に明かさないと述べたという。

男性のあだ名は「OG」とし、メッセージを昨年から寄せ始めていた。数カ月間にわたって米政府文書の機密情報から抜き出したとみられる内容を伝えたという。

友人は同紙に「メッセージは機密情報の文書の記述のほぼそのものに近い内容とみられる」とも証言。男性は軍基地の職場から文書を自宅へ持ち出したことも示唆していたという。友人は軍基地の場所に触れることは拒んだ。

男性はまた、携帯電話や他の電子機器の持参が禁止される保安対策が講じられている施設の中に数日間いることもあると主張。携帯電話などを使って政府管理のコンピューター内に保管された機密情報を入手したり、印刷したりしていたことも考えられるとした。

ディスコードの報道担当者はCNNの取材に、法執行機関の捜査に協力していると述べたが、さらなるコメントは控えた。ディスコードの利用者数は月間で約1億5000万人とされ、新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)で在宅を強いられる世情が広まる中で人気が拡大したという。

CNNの調べで、機密文書の流出が先週報道された後、このチャットルームは消えたことが判明した。

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